ジャズ馬鹿選盤日記

ジャズ馬鹿男の気まぐれ選盤をお楽しみください。 何気ない日常と共にジャズを。

ジャズ馬鹿男の選盤、さて今回は…

ポケモンGo!

レアなポケモンが出没したとひとたび情報が流れれば、まさに黒山の人だかりができ先日はお台場で騒ぎになっておりました。

街の中心部の観光地や待ち合わせ場所でも明らかにポケモンGo!プレイ中の人々がたくさん。
かく言う私もリリース直後にダウンロードしたものの長続きせず。
巷での評判通り、バッテリーの消耗は早いし、そもそもポケモン図鑑を集める、レアなポケモンを集める事に面白みが感じられませんでした。

あとやっぱり歩きにくい!危ない!

それでもポケモンGo!によって、色々な所に出かけることが増えた方もいらっしゃるそうですが、Go!せずに立ち止まって熱い音楽を聴く時間も時には大事ですよっ!

てことで本日の選盤はコチラ!



ベイビーフェイス・ウィレット「Stop And Listen」
レーベル:ブルーノート
リリース:1962年

〈レコーディングメンバー〉
ベイビーフェイス・ウィレット(オルガン)
グラント・グリーン(ギター)
ベン・ディクソン(ドラムス)

オルガンジャズの代名詞といえば、ジミー・スミスですが、

ベイビーフェイス・ウィレット

もオルガンジャズを語る上で外せないプレイヤーです。
ピアニストとして、ジャズ以外のゴスペルやR&Bの演奏で活躍し、その後オルガンに転向。
なんと

美容師

でもあったというのも、このジャケットの雰囲気から納得のオシャレさん。
37歳という若さで亡くなったのが大変惜しいですが、彼の残した名作は今も輝き続けています。



〈収録曲〉
1.Will Weep For Me
2.Chances Are Few
3.Jumpin' Jupiter
4.Stop and Listen
5.At Last
6.Soul Walk
7.Work Song
8.They Can't Take That Away From Me✳︎

✳︎CD ︎Bonus Track

ウィレットの仄かに香るソウルフィーリングが耳馴染みよく、そこに好フレーズ製造機グラント・グリーンの旨味たっぷりのギターが乗っかってくる。
ベン・ディクソンのタイトなドラムスがサウンドを引き締める。
アルバム丸々一枚聴いても、良い意味で腹八分目な仕上がりが好印象。
コネット奏者ナット・アダレイのヒット曲、"Work Song"も先発でソロを取るグリーンに引っ張られてウィレットが小気味良いオルガンサウンドをぶつけてくれますよ〜。

せっかくの休日です。
ポケモンゲットせず、

CD、またはレコードゲットしたい。


Baby Face Willette
2009-02-04

福原愛さん、ご結婚!!
おめでとうございます!!

爽やかなカップルですね〜。
愛さんの着物姿の凛々しい姿に幸せが満ちていました。
小さい時から知ってるけど、愛ちゃんもすっかり大きくなって…
と親戚のおじさんのようにそう言っている人が全国にどれだけいることか(私も)。笑
待てよ、それだけの年数が経ったということはそれは私も年を取ったという事。
その現実になんだか

ブルー。

打って変わってブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの離婚危機報道。
まさに絵に描いたような美男美女。
2人をつぶさに追っているわけではないのですが、お互いスーパースター同士。
一般人にはわからない諸事情があるのでしょうが、仲直りしてほしいなぁ。
ブラッド・ピットは、スリラー作品「セブン」、いかにもハリウッドな「オーシャンズ11」など普段映画を頻繁に鑑賞しないブログ主でも馴染みある俳優。
ワイルドでセクシー。あんな人には地球を逆立ちで何周回ってもなれやしない。
その現実も含めてなんだか

ブルー。

そんなブルーな週末をぶっとばせ!!
ここは親分お願いします!!



アート・ブレイキー「Mosaic」
レーベル:ブルーノート
リリース:1962年

〈レコーディングメンバー〉
アート・ブレイキー(ドラムス)
ウェィン・ショーター(テナーサックス)
フレディ・ハバード(トランペット)
カーティス・フラー(トロンボーン)
シダー・ウォルトン(ピアノ)
ジミー・メリット(ベース)

そう、泣く子も黙る、笑う子は人にはさらに笑うしかないジャズドラムの権化、

アート・ブレイキー親分

のお出ましダァー!!

ジャズの演奏スタイルで最も人気があり、おそらくだいたいの人がジャズの演奏のイメージにあると思われる、

ハードバップ

そのスタイルの代表格として君臨するのがこのお方。
ドラマーとしてはいつも豪快な側面がフォーカスされがちですが、サイドメンに回った時に見せる細やかなバックアップも聴き逃せません。
だからこそ、自身がリーダーを務めるジャズメッセンジャーズで幾多の若手がスタートとなり、巣立っていったのでしょう。
この先、またブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズの名作をご紹介しますのでお楽しみに。

この「Mosaic」はメッセンジャーズでも人気のラインナップによる三管編成の名作です。



〈収録曲〉
1.Mosaic
2.Down Under
3.Children of the Night
4.Arabia
5.Crisis

トランペット、テナーサックス、トロンボーンのソロ回しで各々が自身の魅力を鮮やかに表現します。いやぁ、みんな元気ハツラツ格好良いです。
ピアノのシダー・ウォルトンのバッキングがホーンの隙間を縫って駆け巡り、サウンドがよりよい形に作られていく。彼はまさにジャズ界の名工ですね。
ブレイキー含め、このタレント揃いの面々の屋台骨を支える、

ジミー・メリット

のベースにも注目してほしいです。
この人はメンバーの入れ替わりが激しい中、比較的長く在籍し、またメッセンジャーズのブルーノートレーベルにおける代表作で貢献しています。
彼の堅実なベースがあってこそメッセンジャーズの華々しいフロントが光ったのです。

爽快痛快なハードバップを聴いて、花金に向けて、

もうひと踏ん張り!!

ART BLAKEY
2006-08-18

秋分の日。
秋めいてきたこの頃、ブログ主の食欲が

止まりません(どーでもいい)。

夏バテした体に栄養補給、のつもりがついつい食べ過ぎてしまいます。
食欲の秋とはよく言ったもので、なぜか秋って食べ物が一層美味しく感じます。

て、

春夏秋冬同じこと言ってる気がします。

食欲の秋以外にも

スポーツの秋

読書の秋

ときたら、やっぱり

音楽の秋

でしょう。
特に秋というのは空気がちょうど良い頃合いで乾燥していて、ことジャズを聴くには各楽器の音色がよりクリアに聴こえるので適した季節です。
季節ごとに聴こえ方がちがうんですよねぇ、不思議なもので。
また土地土地の空気というのは本当に音楽と関係ありますね。
日本のミュージシャンが、「ロスで録音しました」とか「ロンドンでレコーディングしたんですよ」ていうのも、単なる海外への憧憬ではなく、この土地土地の空気で録った音を求めているんです。
それだけ土地土地によって同じ人、同じ曲を演奏しても変わるんですよ。

て当たり前の事を偉そうにすいません。

今回は各楽器の音色を聴きこめる作品を選盤しましょう。



ダイアナ・クラール「Stepping Out」
レーベル:Just in Time
リリース:1993年

〈レコーディングメンバー〉
ダイアナ・クラール(ボーカル、ピアノ)
ジョン・クレイトン(ベース)
ジェフ・ハミルトン(ドラムス)

今やジャズボーカルの女王の座に君臨し、その座を明け渡す気配を見せない長期政権を確立した

ダイアナ・クラール。

そんな彼女のデビュー作です。
とは言うものの、ジョン・クレイトンとジェフ・ハミルトンというアメリカ西海岸が誇るNo.1リズムセクションを従えた堂々たる作品でもあります。



〈収録曲〉
1.This Can't Be Love
2.Straighten Up and Fly Right
3.Between the Devil and the Deep Blue Sea
4.I'm Just a Lucky So and So
5.Body and Soul
6.42nd Street
7.Do Nothing Till you Hear from Me
8.Big Foot
9.The Frim Fram Sauce
10.Jimmie
11.As Long As I Live
12.On the Sunny Side of the Street

インストを時折挟み、まさに弾き語りスタイル、そうそれこそダイアナの原点である演奏スタイルを楽しめる一枚。
彼女のボーカルの世界観はこの頃既に完成されていたことが容易に聴き取れます。少し色香の薫りが薄いかなぁというぐらい。
サッパリ歯切れ良くハスキーな声で肩の力が入りすぎないテンションなので、何度も聴きたくなる。
クレイトンのスウィングする力強いベースと特にブラシにおいて現役ジャズドラマー最高峰の妙技を持つハミルトンの作り出すリズムの気持ち良さも格別。

インストでは10曲目のダイアナ作曲"Jimmie"が白眉。
クレイトンの弓弾きがなんとも言えない哀愁を帯び、伴奏という言葉がぴったりの音数を抑えたピアノと最後にドラムが静かに重なり合う瞬間の気持ち良さったら、もう!たまりません!
短い曲ですが感傷的なフィーリングを持つ佳曲です。

センチメンタルな気分になって、気づけば深夜。
一杯缶チューハイでも空けるか…


これだから痩せないんです。

ダイアナに何の罪もござません。

Diana Krall
2000-02-22





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