最近のマイブームの1つ…

新日本プロレス!!


元々、総合格闘技やK-1などを好んで見ていたのですが、
ここ最近は新日本プロレスに夢中に。

内藤哲也、オカダカズチカ、棚橋弘至の花形スター選手や
真壁刀義、柴田勝頼などの個性豊かな面々、さらにケニー・オメガら外国人レスラーもキャラクターが際立っていて、百花繚乱の様相。

一昔前に新日本を先頭に立って支えた永田裕志や天山広吉なども元気に活躍しており、各世代が重なり合い、魅力あるドラマを作り出しています。

最近は各種メディアにも取り上げられることが増えてきているので、一種のブームで(私のような)にわかファンも加わっていると思いますので、この土壌をしっかり固めて、また次代のスターを生み出して、さらに盛り上がっていってほしいですね。

さてそんな今回は先輩ジャズメンが新人を抜擢し、その才能と見事に融合した作品を選盤いたしましょう。




ブルー・ミッチェル「Down  With It」
レーベル:BLUENOTE(ブルーノート)
リリース:1966年

〈レコーディングメンバー〉
ブルー・ミッチェル(トランペット)
ジュニア・クック(テナーサックス)
チック・コリア(ピアノ)
ジーン・テイラー(ベース)
アル・フォスター(ドラムス)

ホレス・シルヴァークインテットでの華々しい活躍、またジャズファンが永く愛聴する名盤「Blue's Moods」で名を馳せたトランペッター、

ブルー・ミッチェル

彼のブルーノート2枚目のアルバムが本作。
前作「Things to Do」から本作と同じメンバーでレコーディングしています。
クック、テイラーはホレス・シルヴァークインテットの盟友です。
このアルバムで目を引くのは

チック・コリア

そして、

アル・フォスター

の参加でしょう。



〈収録曲〉
1.Hi Heel Sneakers
2.Perception
3.Alone,Alone&Alone
4.March on Selma
5.On Shirt
6.Samba de Stacy


当時まだデビューして間もない二人を加えた事により、
従来のハードバップとは明らかに違うサウンドに生まれ変わりました。

前作「Thing to Do」でも同じ事が言えるのですが、音が

鋭角的

になっているんですよね。
本作はさらにそれが際立っています。
チックの切れ味抜群のピアノとアルの鞭のようにしなり、
立体感あるドラミングによるバンドサウンドの


構造改革

が起こり、ミッチェルとクックのフロントの統制の取れた2管の
魅力がより鮮明に。

特にいわゆるジャズロックなオープニングナンバー“Hi-Heel~”から
それがわかっていただけるかと思います。
2曲目もチックとアルのダイナミックなリズムがえもいわれぬ高揚感を
引き立てます。

日野皓正氏作曲の名バラード、“Alone,Alone~”はご本人よりも
早く録音発表。
ミッチェルが来日中に立ち寄ったお店で演奏していた日野氏のこの曲を
気に入ったミッチェルが楽譜をもらい、この作品に録音。
ご本人の演奏も、もちろんおススメです。
本作ではクックのジェントルなブロウに心奪われます。

それ以降の3曲もバンドの当時の勢いを感じる熱演、
そして高い完成度。


これぞハードバップの理想形

60年代後半という“時代”だからこそ生まれた、
次代を背負う才能の発芽と円熟のハードバッパーの共演を
大いに楽しみましょう。


Down With It
Blue Mitchell
Blue Note Records
2006-08-21