ジャズ馬鹿選盤日記

ジャズ馬鹿男の気まぐれ選盤をお楽しみください。 何気ない日常と共にジャズを。

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 気付けばもう、6月も終盤に…
久々に開いたブログ更新画面…

するとそこには…


あぁぁぁなんか書きやすくなってるぅぅぅ!

ついご無沙汰してる間にも技術革新が!
す、すごいですね、ライブドアブログさん。笑

とごますりと言い訳はこの辺にして、
久々の更新です、皆様お元気でしたでしょうか!?
更新のない間もブログ主はせっせと選盤のネタ作りに励んでいたのです←また言い訳

久々に書くからには、とびきりジャズの香りのする作品を選盤しようじゃないか!
て事で本日はコチラ↓

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金森もとい「MY SOUL MEETING」
レーベル:Laplace Records
リリース:2018年

〈レコーディングメンバー〉
金森もとい(ベース)
田窪寛之(ピアノ)
山田玲(ドラムス、8曲目抜ける)

6、7曲目のみ参加
吉本章紘(テナーサックス )
寺久保エレナ(アルトサックス)

ドラマー小林陽一さんのジャパニーズ・ジャズメッセンジャーズや、トランペッター中村恵介さんのHUMADOPEなど、様々なバンド、セッションで活躍中のベーシスト、

金森もといさん

フロント陣をしっかりと引き締め、
力強いビートを常に聴かせてくれるベーシストです。常にそこにリズムの柱が立っていると言えばわかりやすいでしょうか。
ジャズの歴史に残るベーシスト達の伝統を現代に引き継ぐプレイヤーの1人だと思います。
その金森さんの初リーダー作が本作。


〈収録曲〉
1.No Fool No Fun
2.Little Girl Blue
3.Caravan
4.ある雨の日に…
5.幕開け
6.Mingus stroll
7.Metro Maniac
8.Luiza
(1,4~7曲は金森さん作曲)

初のリーダー作にあたって、選んだフォーマットは金森さんが常日頃よく共演するレギュラートリオ。

ピアノの田窪寛之さんは金森さんと同じく小林陽一さんのバンドで共に演奏、また川嶋哲郎さんのバンドや谷口英治さんのバンドでも活躍中。
リーダー作「Tone Painting」も高い評価を得ています。

ドラムの山田玲さんは現在日本のジャズシーンでも要注目のドラマーの1人。
先日公開された映画「坂道のアポロン」での劇中のドラム演奏や、アニメ「機動戦士ガンダム サンダーボルト」のサントラに参加するなど、幅広く活躍中。


まさに現在の日本のジャズシーンを支える実力者揃い踏みなトリオなのです。


いきなり力強いベース音がこれからの熱演の合図とばかりに唸りをあげる金森さん作曲のブルースナンバー、“No Fool No Fun”から、もうたまらない!
ベースソロからドラムが入る瞬間のあの気持ち良さ!ジャズのライブ感が伝わってくるオープニングにふさわしいナンバー。

田窪さんの優しいピアノの響きが心地良い“LittleGirl Blue”でのミディアムなトリオのスウィング感、やっぱりレギュラートリオならではの呼吸の合った演奏だと思います。
山田さんのブラシ中心のプレイは往年のジャズの魅力をしっかりと現代に消化した好演。

テナーサックスに吉本さん、アルトサックスに寺久保さんが参加したナンバーを後半に配置し、バランス良い演奏のバリエーションも楽しめます。
“Metro Maniac”での強力なツーフロントを煽るトリオの躍動感、それに応えての充実のソロを“ぶちかます”フロント陣の健闘が光る終盤のハイライト。

ラストはピアノとのデュオで美しい旋律の名曲“Luiza”。
静かながら、しっかりと胸に響く2人の音色が
確かな余韻を残してくれます…

金森さんというベーシストの、

現時点での集大成

として硬軟織り交ぜた充実の作品!
ストレートアヘッドなジャズ好きの方、
特に必聴ですよ!

今後、流通予定はあるようですが、
現状はライブ会場での販売が中心との事。
また流通されましたら、コチラを更新しますので要チェック!

危うくこのブログの存在をブログ主本人が忘れかけていました。笑

いや、


笑えない、笑えない。

来るブログ復活の日に備えて、また色々ネタを仕込みましたのでお楽しみに。
何気に日々アクセスはあるようですし、見てもらっている方のためにも…


て何だか今話題のあの人のブログのようですね…

こちらはいたって純粋なジャズの作品紹介アルバムですのでご安心を。笑


そろそろ本題、今宵の選盤。
今年は本当にブログ主の好きなミュージシャンの方の作品がリリースラッシュ。
その中でも特に今回の作品は紹介せねばいけません。

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岩佐康彦「LIKE SOMEONE IN LOVE」
レーベル:TIMEMACHINE RECORD
リリース:2017年

<レコーディングメンバー>
岩佐康彦(ピアノ)
荒玉哲郎(ベース)
Taro Okamoto(ドラムス)

関西のジャズシーンを長く牽引、現在も第一線で活躍するピアニスト、

岩佐康彦さん

バド・パウエルの流れを汲み、バップの美学が凝縮されたそのピアノプレイは
多くのジャズファンの心を掴み(ブログ主もそのうちの一人。笑)
巨匠
との愛称も定着しています。
近年はピーター・ワシントンやケニー・ワシントンとの共演なども行い、
益々その評価を高めています。

豊富なキャリアを誇るのに反して今までリーダー作がなかったのですが、
今年ついにリリースされたのは岩佐さんの魅力を120%届けるのにふさわしいライブ録音!!
芦屋の老舗ジャズライブレストラン「Left Alone」での収録。
「金田式バランス電流伝送DC録音システム」によるこだわりのサウンドだそうで、
オーディオファンの方も要注目。


<収録曲>
1.Blue Monk
2.Like Someone in Love
3. But not for Me


ベースには長年共演を重ねる、関西ジャズシーン最高峰べーシストの一人、
荒玉哲郎さん。
ドラムスは1975年に渡米以降、デューク・ジョーダンやハンク・ジョーンズなど 数多くのレジェンドのリズムを支えてきたTaro Okamoto氏を迎えています。

音が鳴った瞬間、三者の音の交錯がスムーズに耳に入ってくる"Blue Monk"からスタートする。
粒立ちの良いピアノ、とは

こういうピアノの事を言うのでしょう

滑らかに鍵盤を駆け巡る中で紡がれていく音の羅列。
かゆい所に手が届くように気持ち良い。
バップピアノ、というよりもジャズピアノそのものの基本的な気持ち良さを体感できることでしょう。

続くアルバム表題曲"Like Someone~"の冒頭のピアノにジャズの気高き矜持を感じるのは必然。
原曲の持つ美しい部分を保ちながら、それをより高みに昇華させていくトリオの
一体感がたまりません。
中盤の荒玉さんのメロディアスなベースソロも大きな聴き所。

瑞々しいクリアな音を聴くだけで気持ちが高揚してくる"But Not~"では
その高揚に応えてくれるかのように演奏も徐々に熱を帯びていきます。
渋いドラミングで支えてきたTaroさんもこの曲に関しては特にアグレッシブに
煽りますが、それが功を奏しています。

華麗で熱く、本流を往く

岩佐さんのジャズピアノの魅力が本作によって 全国隅々にまで伝わることを祈るばかりです。


岩佐康彦
タイムマシンレコード
2017-07-12


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