ジャズ馬鹿選盤日記

ジャズ馬鹿男の気まぐれ選盤をお楽しみください。 何気ない日常と共にジャズを。

タグ:波瑠

かなり前の話題になりますが、

 「逃げ恥」、「カルテット」に続き、ブログ主を大いに楽しませてくれた
TBS火曜10時枠のドラマ、

「あなたのことはそれほど」


も終わってしまい、若干の“あなそれロス”であります。
主演の波瑠さん演ずる渡辺美都(みつ)のダメダメ女っぷり、
美都の夫役である渡辺涼太を演ずる東出昌大さんの


エスカレートしていく狂気

は毎週見逃せませんでした。
と言いつつ見れなかったらティーバーなんぞを初めて利用するほど
楽しみました。笑

今夏の渡辺直美主演の「カンナさーん!」は見ていませんが
面白い!のであればお知らせください。

んんん、TBS火曜10時ドラマ枠のまぁまぁのファンですよね、これは。

さて本日の選盤。
“あなそれ”の東出さんの熱演に負けず劣らずディープなジャズアルバムを
紹介いたしますよ。


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キャノンボール・アダレイ「Phenix」
レーベル:Fantasy(ファンタジー)
リリース:1975年

<レコーディングメンバー>
キャノンボール・アダレイ(アルトサックス、ソプラノサックス)
ナット・アダレイ(コネット)
ジョージ・デューク(キーボード&シンセサイザー 1~6曲目参加)
マイク・ウルフ(キーボード 7~12曲目参加)
サム・ジョーンズ(ベース 1~6曲目参加)
ウォルター・ブッカー(ベース 7~12曲目参加)
ルイス・ヘイズ(ドラムス 1~6曲目参加)
ロイ・マクレディ(ドラムス 7~12曲目)
アイアート・モレイラ(パーカッション、コンガ、ドラムス)


ジャズアルトサックスの巨人、数多くの歴史に残る
名演を残した偉大なるジャイアンツ。
彼のサックスの素晴らしさは今さら私が言うまでもないでしょう。


ジュリアン・キャノンボール・アダレイ


わずか46年の生涯でビバップ、ハードバップ、モードにファンキーと
ジャズサウンド返還の歴史に沿って輝かしい演奏を残した彼のキャリアのラストを
飾るのが本作。

 

<収録曲>
1.Hi-Fly
2.Work Song
3.Sack O' Woe
4Jive Samba
5.This Here
6.The Sidewalks of New York
7.Hamba Nami
8.Domination
9.74 Miles Away
10.Country Preacher
11.Stars Fell on Alabama
12.Walk Tall/Mercy,Mercy

それまでの自身の代表曲をアレンジし、来る80年代を予測したかのような
フロア映えする楽曲に再構築。
もともと、ライブ感あるサウンドな上にジョージ・デュークあたりが絡むんですから、
その完成度たるや今聴いても新鮮。

いきなりスペーシーな音で引き込まれる“Hi Fly”、
イントロ数秒ではまさかあのテーマが表れるとは想像しにくい“Work Song”など、
様々な音の仕掛けを楽しめます。

そんな中でもピアノとのデュオで聴かせる“Stars Fell~”では

これぞキャノンボール!!

という吹きっぷり、歌いっぷりで昔からのファンの要望にも
キッチリ応えるキャノンボールのサービス精神が嬉しいです。笑

飽きの来ないバラエティ豊かなアルバム、今夏お気に入りドラマの無い方は、
このアルバムをじっくり楽しんでみては。

Phenix
Cannonball Adderley
Fantasy
1999-08-24


快晴続きですね。
いわゆる五月晴れという言葉が似合います。
新社会人の皆様もなんとか5月病を乗り越え日曜のサザエさんシンドロームにも慣れてきた頃でしょうか。
かく言うブログ主はもう日曜日がどうこういう感覚も薄れてきたような…笑
というかサザエさん、最近見てないなぁ。

そうそうテレビの話題といえば、昨年当ブログで散々褒め称えた「逃げ恥」と同じ時間帯で放送されている、波瑠主演の


「あなたのことはそれほど」


を"楽しく"見ております。
内容はというと、ご覧になっている方はよくご存知かと思いますが、もーとにかく、波瑠役の設定が


ひどいやつすぎる


んで不倫相手役も輪をかけて


ヒドイ


と"楽しく"というのが憚れるほどこのご両人がひどいやつでして、まぁ東出昌大演ずる波瑠の夫役の暴走もわからんでもないです。
前回の同枠「カルテット」も非常に完成度の高いドラマでしたが、今作もぶっとび不倫展開で見応えのある作品になってますが、波瑠さんには今作を終えたらまた清らかな役を演じてほしいものです。


さてドロドロの展開を迎えるドラマを見終わった後に、ちょっと初夏を感じる作品を聴いて気持ちを落ち着かせましょう。笑

てことで今回の選盤。



川崎燎 「Eight Mile Road」
レーベル:East Wind(イーストウィンド)
リリース:1976年

<レコーディングメンバー>
川崎燎(ギター)
サム・モリソン(テナーサックス、ソプラノサックス)
アンディ・ラヴィーン(ピアノ、キーボード)
フィル・クレディナイン(ARPオデッセイ)
ハーブ・ブシュラー(エレクトリックベース)
バディ・ウィリアムス(ドラムス)
アブドゥラ(コンガ、パーカッション)

70年代からアメリカに渡り、ギル・エヴァンスのオーケストラやチコ・ハミルトン、エルヴィン・ジョーンズなどなど、
錚々たる本場ミュージシャンとコラボレイトしてきた孤高のギタリスト、


川崎燎


現在はアメリカを離れてエストニアで活躍されており、まさにワールドワイドな活躍をされています。
個性豊かな作品を数多くリリースしてきた中、当時のアメリカでの仲間たちと作り上げたスペーシーなジャズロックが本作。



<収録曲>
1.Eight Mille Road
2.Montevideo
3.Goodnight John
4.On the Dot
5.El Diablo


パーカッションとギターカッティングからいきなり独特の世界観に誘う“Eight~”。
帝王マイルスのバンドにも招聘されたサム・モリソンのブロウもジャングルを想起させる、


野性味溢れるソロで刺激的!!


一転、夕暮れの海辺の穏やかさのような“Montevideo”では川崎氏のメロウという言葉では
括りきれないアグレッシブなフレーズを展開します。
そしてもうこの曲のイントロもたまりません、“El Diablo”!!
バディ・ウィリアムスの性急なビートに絡むキーボード、唸りを上げる川崎氏のギターとまたまた熱く
歌い上げるモリソンのサックスが爽快で、

あぁ海かプールにもう飛び込みたいっっ!!

と初夏に向けてのキラーアイテム(←死語)でございます、皆様。笑
あと、ジャズメッセンジャーズやスタン・ゲッツのバンドで活躍したラヴィーンの変幻自在の鍵盤さばきも要注目ですね。


エイト・マイル・ロード
川崎燎
ユニバーサル ミュージック
2015-02-04



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